海外FXのECN口座とは?仕組みやSTP口座との違い、メリットを解説

インターバンクに直結。ECN口座の仕組みと特徴

今回は、海外FXのECN口座のメリット・デメリットやSTP口座との違いについて解説します。

海外FXでは、ECN口座とSTP口座が用意されていることもあり、どちらを選べばいいか迷う方も多いのではないでしょうか。

はじめに触れておくと、ECN口座は透明性の高い環境でスキャルピングしたい方に適した口座といえます。

ECN口座を用意している海外FX3社も紹介しているので参考にしてください。

今回のポイント
  • ECN口座はインターバンクに直接注文が通される注文方式の口座
  • STP口座との違いは、どこを経由して金融機関などとマッチングするかという点
    ※STP口座はFX業者を一旦通してから金融機関などとマッチングされます。
  • ECN口座には約定拒否なしや低コスト、板情報を確認できる
  • といったメリットがある
  • ボーナス対象外や取引時間による約定力低下などがECN口座の欠点

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海外FXのECN口座とは?注文の仕組みについて

ECNとは、「Electronic Communications Network(エレクトロニック・コミュニケーションズ・ネットワーク)」の略です。
日本語では「電子取引所取引」と呼ばれています。

ECN口座は、海外FX業者が介入することなくトレーダーの注文が直接インターバンク(電子取引所)でマッチングする注文方式の口座です。
※インターバンクは投資家・ファンド・金融機関等の注文が集まる場所のことです。

インターバンクへと流されたあなたの注文は、別の投資家や金融機関、ヘッジファンドが出している注文と、システム処理によって売買がマッチングされる仕組みとなっています。

FX業者のブローカーが介入せずシステム処理されるため、中立的に取引が行われていると考えられます。

ECN口座とSTP口座の違い

ECN口座と比較されるのが「STP口座」ではないでしょうか。

STPとは、「Straight Through Processing(ストレート・スルー・プロセッシング)」の略です。
ECN口座と違い、STP口座ではFX業者が一旦決済を行いトレーダーにとって最適なレートのリクイディティプロバイダー(金融機関など)と自動マッチングします。

  • ECN口座→インターバンク内のシステム処理でマッチングする
    (インターバンクを通して注文がマッチングする)
  • STP口座→FX業者が一旦決済して最適なレートと自動でマッチングする
    (FX業者を通して注文がマッチングする)

また、ECN口座とSTP口座は、両方とも《NDD(ノン・ディーリング・デスク)方式》という注文方式に分類されます。

NDD方式では、FX業者はあくまでも“トレードの場を提供している”立場のため、注文を通さないということは考えられにくいです。

しかし、上記の通りSTP口座は一旦FX業者を通している点から、直接インターバンクへ通されるECN口座の方が透明性は高いといえるでしょう。

STP方式には2種類ある

STP方式は2種類にわけられます。

【Instant Execution(インスタント・エクセキューション)方式】

ブローカーが一旦トレーダーの注文を決済した後に、カバー先へと流す仕組みのSTP方式です。

一見するとDD方式のように思われますが、ブローカーが決済した後に通されるカバー先は自動処理となっているためブローカーは介入しません。

ブローカーが一旦決済することで、よりスピーディーな約定を実現できるとされています。


【Market Execution(マーケット・エクセキューション)方式】

Market Execution方式では、FX業者がトレーダーの注文を決済せずに、そのままカバー先へと注文を通します。

Instant Execution方式のように一時的な決済を行わないため、注文が即時に決済されないとスリッページ(注文時と決済時のレートのズレ)が起こる可能性があります。

ECN口座の5つのメリット

海外FXのECN口座のメリットが次の5つです。

  • 約定拒否やリクオートが起こりにくい
  • 取引コストを安くできる
  • 板情報を参照できる
  • 約定スピードが早い
  • 取引制限なしの業者が多い

ECN方式はトレーダーの注文がインターバンクに直接流れるため、約定拒否やリクオートが起こらないと考えられています。

スプレッドとは別に取引手数料を徴収するシステムのため平均スプレッドが狭く約定がスムーズなのも特徴です。

ECN口座を提供する海外FX業者の多くが取引制限なしとしているため、自動売買やスキャルピングなども行うことができます。

【メリット①】約定拒否やリクオートが起こりにくい

ECN口座の注文方式では、直接インターバンクに注文が通されるため約定拒否が極めて起こりにくいとされています。

インターバンクでシステム処理によって売買がマッチングするため、FX業者によって約定拒否される可能性は考えられないからです。

ECN口座なら、透明性の高い環境で取引できます。

【メリット②】取引コストを安くできる

ECN口座を利用する大きなメリットの1つが、取引コストを安くできることです。

ECN口座とSTP口座では、コストの計算方法が異なります。

  • ECN口座:スプレッド(業者のマークアップなし)+取引手数料
  • STP口座:スプレッド(業者のマークアップあり)

※マークアップ:FX業者の利益の上乗せ

一見すると、取引手数料がかかるECN口座の方が取引コストが高いと思うでしょうが、取引手数料を加えてもECN口座の方がコストを抑えられる場合が多いです。

ECN方式のスプレッド(取引コスト)は、注文の価格差がそのままスプレッドになるとされています。

注文方式は最適な自動マッチングのため、スプレッドのみでいうと0.0pips〜0.1pips程度になる可能性もあります。

たとえば、ドル円100円の買い注文とドル円100円の売り注文がマッチすれば、スプレッドはゼロです。

しかし、これではFX業者に利益が出ないため、「取引手数料」が別で徴収されます。
※取引手数料は往復で発生します。「1ロット3ドル」という設定なら、往復で6ドルの取引手数料が発生します。

一方で、STP口座の場合、取引プラットフォームに表示されるスプレッドには、すでに業者のマークアップが上乗せされている場合がほとんどです。

取引手数料を計算する必要がないのはメリットですが、FX業者がいくらマークアップをしているかわからない点はECN方式よりも透明性が劣るといえるでしょう。

ECN口座とSTP口座の取引コストの比較例

ECN口座とSTP口座を提供している海外FX業者『Titan FX』を例に、取引コストを比較しました。

FX通貨ペア Zeroブレード口座
(ECN口座)
Zeroスタンダード口座
(STP口座)
取引手数料 往復0.7pips/lot 無料
USD/JPY 1.03pips
(0.33pips)
1.33pips
EUR/JPY 1.44pips
(0.74pips)
1.74pips
GBP/JPY 2.15pips
(1.45pips)
2.45pips
AUD/JPY 1.82pips
(1.12pips)
2.12pips
EUR/USD 0.90pips
(0.20pips)
1.20pips
GBP/USD 1.27pips
(0.57pips)
1.57pips
AUD/USD 1.22pips
(0.52pips)
1.52pips
USD/CHF 1.62pips
(0.92pips)
1.92pips

※手数料抜きの平均スプレッドはカッコ内に記載。

Titan FXの場合、STP口座よりもECN口座の方が約0.3pipsほどコストが安いのがわかります。
このように、ECN口座とSTP口座では、ECN口座の方が取引コストが安い場合がほとんどです。

取引コストを少しでも抑えたいトレーダーは、ECN口座を選択するといいでしょう。

【メリット③】板情報を参照できる

ECN口座を用意しているほとんどのFX業者で、株式取引のような板情報(価格と注文量)を確認することができます。

板情報を見ることができるのは、電子取引所にすべての注文が集まるからこそ得られるメリットです。

  • 相場の流動性や注文量
  • どの価格にどれだけの注文が入っているか

上記のような点を確認しながらトレードできるため、トレンドの予想を立てて有利に取引しやすくなります。

【メリット④】約定スピードが早い

ECN口座は、注文が直接電子取引所に通され、コンピューターによって最適なカバー先の注文と即座にマッチングされるため約定が早いといわれています。

また、トレーダーとリクイディティプロバイダー(LP)が同じ場所で売買を成立している点も、約定が早いといわれる理由でしょう。

上述の通りスプレッドが狭いという特徴もあるため、ECN口座は短期トレードのスキャルピングに向いているといえます。

【メリット⑤】取引制限なしの業者が多い

ECN口座ではSTP口座のようにFX業者が一旦決済する処理がないため、取引制限のない場合が多いです。

取引制限がなければ、大ロットでのスキャルピングや、EAを活用したスキャルピングなども行うことができます。

ECN方式の3つのデメリット

海外FXのECN口座では、次のようなデメリットが考えられます。

  • 取引コストの計算が必要
  • 取引時間帯によっては約定力が落ちる
  • ボーナスが適用されないことが多い

【デメリット①】取引コストの計算が必要

上述した通り、ECN口座ではスプレッドとは別に取引手数料が発生します。

そのためスプレッドだけでなく取引手数料も含めたコストを考えてトレードしていかなければなりません

【デメリット②】取引時間帯によっては約定力が落ちる

ECN口座は、取引量が少ない時間帯(日本時間の場合は朝方)は約定力が低下しやすい傾向にあります。

〈取引量が少ない=インターバンクにカバー先が少ない〉と考えられるため、マッチングに時間がかかるというわけです。

特に、ニューヨーク市場・ロンドン市場・日本市場も開場していない午前7時前〜午前8時は要注意です。

【デメリット③】ボーナスが適用されないことが多い

ボーナスキャンペーンを実施しているFX業者でも、ECN口座だけボーナス対象外となっているケースが多いです。

資金力に自信のない海外FX初心者の方であれば、ボーナス対象の口座で利益を出してからECN口座を追加開設するといいでしょう。

海外FXでECN口座が向いている人

ここまで解説してきたECN口座のメリット・デメリットから、次のような人は海外FXの口座でECN方式が向いていると考えられます。

  • スキャルピングトレーダーの人
  • 取引コストを抑えたい人
  • 大きな額を取引する人
  • 約定拒否やリクオートのない透明性の高い環境で取引したい人

ECN口座はSTP口座や、NDD方式ではない「DD方式」よりもスプレッドが狭い傾向にあります。
※トレーダーとインターバンクの間に海外FX業者が入り、業者がカバー先を決める注文方式です。

そのため、取引コストを抑えて利益を最大化したい方や、取引コストがかさみがちなスキャルピングトレーダーの方に最適といえるでしょう。

平均スプレッドもSTP口座よりも狭い業者が多いため、大きな金額を取引する方もコストを抑えるのに効果的です。

また、ECN方式はトレーダーの注文がインターバンクに直接流れるため、約定拒否やリクオートの起こる可能性が極めて低いのも特徴です。
海外FXの口座の中でも、透明性の高い環境で取引できるといえます。

ECN口座を開設できる海外FX業者3選

①Titan FX(Zeroブレード口座)

titanfxのトップ画像出典:Titan FX

平均スプレッド
(ドル円)
0.33pips
取引手数料 往復0.7pips/1ロット
最大レバレッジ 500倍(追証なし)
最小取引枚数 0.01ロット
(1,000通過)

Titan FXのZeroブレード口座は、スプレッドやレバレッジ、約定力などのバランスが良いECN口座の1つです。

GoogleやAmazonなどと提携している世界的に有名なデータセンター「EQUINIX社」にサーバーを設置しているため、高い約定力が期待できます。

海外FX初心者から経験者まで幅広く利用しやすい業者といえるでしょう。

\約定力や出金速度が高評価

※VFSCライセンス登録済み&透明性の高いNDD方式採用

②Tradeview(ILC口座)

Tradeviewのトップ画像出典:Tradeview

平均スプレッド
(ドル円)
0.1pips
取引手数料 往復0.5pips/1ロット
最大レバレッジ 200倍(追証なし)
最小取引枚数 0.1ロット
(1万通貨)

スプレッドがトップクラスに狭いのが『Tradeview』です。
取引手数料を加えても、ドル円で0.6pipsしかかかりません

ただし、ロスカット水準100%や最低入金額が10万円という点がデメリットといえます。

FX経験のある方や資金力のある方におすすめの業者の1つです。

③LAND-FX(ECN口座)

landfxのトップ画像出典:LAND-FX

平均スプレッド
(ドル円)
0.3pips
取引手数料 往復0.7pips/1ロット
最大レバレッジ 200倍(追証なし)
最小取引枚数 0.1ロット
(1万通過)

Titan FXと同等のスプレッド・取引手数料で利用できるのがLAND-FXです。
ドル円で0.3pipsほど、手数料は1ロットあたり往復0.7pipsと低コストとなっています。

また、平均0.0035秒以内に約定するとされ、利用者からの口コミでも「約定力が高い」と高評価です。
※参考:③高速約定で利用者から高評価

しかし、最小取引枚数が1万通貨からという点や、最大レバレッジが200倍という点は惜しいポイントといえます。
無理のない取引量から始めたい方やハイレバレッジ取引を考えている方は、Titan FXが適しているでしょう。

④XM(Zero口座)

xmのトップ画像出典:XM

平均スプレッド
(ドル円)
0.1pips
取引手数料 往復1.0pips/1ロット
最大レバレッジ 500倍(追証なし)
最小取引枚数 0.01ロット
(1,000通過)

XMのZero口座は、平均スプレッドがドル円0.1pipsとかなり狭いですが、取引手数料は往復1.0pipsもかかってしまいます。
そのため合計コストがどうしても高くなってしまうのは惜しいポイントです。

しかし、XMのZero口座を新規開設すると3,000円の口座開設ボーナスを受け取ることができます

「ECN口座の使い心地を確かめたい」という方は、XMの口座開設ボーナスで気軽に試しましょう。

\今なら口座開設で3,000円ボーナス/

※必要書類の提出なしですぐに口座開設できます。

ECN口座は透明性の高さと低コストが魅力

ECN口座は、インターバンクに直接注文が送られて売買がマッチングする注文方式の口座でした。

業者が介入することなく自動でマッチングされるため、透明性が高いのが大きな魅力といえます。

ECN口座のメリット
  • 約定拒否やリクオートが起こらない
  • 取引コストを安くできる
  • 板情報を参照できる
  • 約定スピードが早い
  • 取引制限なしの業者が多い
ECN口座のデメリット
  • 取引コストの計算が必要
  • 取引時間帯によっては約定力が落ちる
  • ボーナスが適用されないことが多い

またFX業者のマークアップもないため、取引手数料がかかるものの、合計取引コストはSTP口座よりも安い傾向にあります

約定スピードも早いと考えられるため、スキャルピングに力を入れたい方はECN口座を検討しましょう。