FXのファンダメンタルズ分析とは?やり方や情報サイト、注意点を解説

fxのファンダメンタルズ分析とは?テクニカル分析との違いや分析方法

FXで有利なトレードを行うためには、経済状況を分析することがポイントです。

今回は、FXの分析手法の1つであるファンダメンタルズ分析の特徴と分析のやり方を解説し、分析の情報源となるサイトも紹介していきます。

FXトレードのリスクを抑えて効率よく利益を上げていきたい方は参考にしてください。

今回のポイント
  • ファンダメンタルズ分析は、経済指標や金融政策から相場の変動を予測する分析手法
  • テクニカル分析とファンダメンタルズ分析では、“予測を立てる判断材料”が違う
  • 4つのファンダメンタルズに注目して分析する
  • ファンダメンタルズ分析は短期トレードには向いていない

本サービスで配信する情報は、外国為替証拠金取引(FX)の記載・記録を目的としており、証券やその他金融商品の売買の推奨や引受けを勧誘する目的としたものではありません。 本サービスは、日本在住の方に向けた勧誘を意図したものではありません。

また、本サービスは情報の提供のみを目的としており、特定の会社に勧誘をするものではございせん。海外移住者向けに作成しております。

本サービスに掲載された情報ついては充分な注意を払っておりますが、正確性または完全性を保証するものではなく、また掲載した資料を使用した場合に生じた損失については、その損失が特定の法律や規制のもとで生じたものでない限り、いかなる結果について一切の責任を負いかねます。

FXのファンダメンタルズ分析とは?

ファンダメンタルズとは、「経済の基礎的条件」という意味です。

FXにおけるファンダメンタルズ分析は、国や企業などの経済状況や物価、金融政策などから相場を分析して、予想した相場に沿って取引を行う手法のことを指します。

長期的な投資を行うためには、経済状況が重要になってきます。
相場の動きを把握していないと、急な値動きに対応できずに損失を抱えるリスクがあります。

そこでファンダメンタルズ分析で相場を予測し、それに対応することでトレードを有利に進めるというわけです。

テクニカル分析との違い

FXの分析には、ファンダメンタルズ分析の他に「テクニカル分析」という方法もあります。

この2つの分析方法の違いが以下の通りです。

  • ファンダメンタルズ分析→経済状況などをベースとした分析方法
  • テクニカル分析→物価や値動きのサイクル、過去のチャートに注目する分析方法

経済状況から相場を分析するファンダメンタルズ分析に対して、テクニカル分析は値動きや過去のチャートから予測を立てる分析方法となっています。

テクニカル分析は世界各国の経済状況を把握する必要がなく、チャートから分析を行うためFX初心者でも始めやすいといわれています。

トレード分析に自信のない方は、まずはテクニカル分析から始めるのもいいのではないでしょうか。

注目すべき4つのファンダメンタルズ

FXでのファンダメンタルズ分析は、以下の情報を収集して分析するといいでしょう。

  • 経済指標
  • 金融政策
  • 要人発言
  • 地政学的リスク

①経済指標

経済指標とは、各国の政府や中央銀行が発表している経済データです。
重要なファンダメンタルズの1つで、多くの投資家がチェックしているといわれています。

経済指標の中でも経済状況に影響しているのが、GDPや物価、雇用情勢などです。

景気 ・GDP成長率
・小売売上高
物価 ・消費者物価指数
・企業物価指数
雇用 ・失業率
貿易 ・貿易収支

また、経済指標はファンダメンタルズのデータの中でも、情報提供が早いデータといわれています。
いち早く情報をキャッチすることで、迅速に対応して取引を進められます。

経済指標は、あなたがポジションで保有している通貨ペアの国の指標を確認するのがポイントです。
あわせて、取引量の多いとされる米ドルを扱う米国の経済指標も確認しておくといいでしょう。

特に消費者物価指数などは、後述で解説する金融政策の判断材料にもなっているそうです。

国内のインフレ動向を測る基本的な指数のため、日本銀行が金融政策における判断材料として使用しているほか、賃金、家賃や公共料金改定の際の参考に使われるなど、官民を問わず幅広く利用されています。

(引用:大和証券「金融・証券用語解説」

そのため金融政策を分析するためには、経済指標を確認しておくことが重要といえます。

②金融政策

金融政策とは、各国の中央銀行が通貨および金融を調整して経済や物価を安定させる政策のことです。

通貨の流通量を調整する取り組みのため、相場に大きく影響を与えるファンダメンタルズのデータとされています。

注目すべき主要国の金融政策が以下の3つです。

  • 日本:日銀金融政策決定会合
    →日銀の金融政策決定会合で、日本円に影響を与える
  • 米国:米FOMC
    →米国の金融政策を決める会合で、米ドルに影響を与える
  • 欧州:ECB理事会
    →ユーロ圏の金融政策決定機関で、ユーロに影響を与える

中でも、取引量が多く経済大国とされる米国の金融政策(米FOMC)の動きは、世界の経済に大きな影響を与えるといわれています。
ECB理事会は、ユーロの動向に影響を与える金融政策です。

このように世界各国の金融政策は、「どのポジションを持つべきか」という判断材料となります。

③要人発言

ファンダメンタルズ分析における要人発言とは、次のような立場の人の発言のことを指します。

  • 中央銀行の総裁
  • 財務大臣
  • 財務長官

など

金融政策に関わる立場の人の声明やスピーチを参考にすることで、今後の相場予測に役立てることができます。
また、要人の発言によって為替相場が変動する可能性もあります。

たとえば、要人が自国の経済状況に対して弱気な発言をすると、経済を安定させるために金融政策を実施する可能性があると予測できるというわけです。

経済指標のように指数で分析できないため、分析の難易度は高めといえるでしょう。

④地政学的リスク

地政学的リスクとは、戦争や諸国間のトラブルを指します。

特定の国や地域の政治的・経済的・軍事的な緊張の高まりが、経済の不安要素になる場合もあるそうです。

地政学的リスクの例

2020年1月、米軍が駐留するイラク基地に対してイランが攻撃したことで、ドル安・円高になり、金先物価格・原油先物価格も急騰しました。

(参考:過去の事例から考える地政学リスクと相場の関係

上記の「中東地域で紛争が起きると原油の価格が高騰する」といったように、ある地域でトラブルが起きると特定の製品の価格に悪影響を及ぼす可能性があります

取引を検討している通貨ペアの国で紛争や諸国間トラブルの可能性が考えられる場合は、地政学的リスクにも注目して分析するといいでしょう。

FXでのファンダメンタルズ分析のやり方

FXでのファンダメンタルズ分析による予測のやり方について、ファンダメンタルズ別に解説していきます。

ファンダメンタルズ分析は、1つのファンダメンタルズだけを分析しても大きな効果を実感するのは難しいといえるでしょう。
たとえば、経済指標だけをチェックしていても、要人発言で急に相場が変動するかもしれないからです。

経済指標や金融政策をこまめに確認しつつ、要人のスピーチや紛争トラブルのニュースなどの情報を収集することが大切です。

経済指標によるファンダメンタルズ分析方法

経済指標は『経済指標カレンダー』でチェックすることができます。

▼経済指標カレンダーの例▼経済指標カレンダー出典:Money Partners

たとえば、上記画像であれば「景気指数」が高いほど景気が良いと読み取ることができます。
逆に景気指数が低くなっていると、景気が悪くなっている可能性があると考えられるというわけです。

このような景気の動向を分析して、FX取引で通貨を売るのか買うのかを判断していきます。

「どの指標に注目すればいいかわからない」という方は、経済指標カレンダーに記載されている【重要度】という項目で重要度が高いものを確認するといいでしょう。

金融政策によるファンダメンタルズ分析方法

金融政策には、景気が悪くなったときに行われる「金融緩和」と、景気が良くなりすぎたときに行う「金融引き締め」の2種類があります。

※景気が良くなることは良いことですが、景気が加熱し過ぎてしまうとバブル状態になってしまいます。
バブル景気になると、その後の景気後退でのダメージが大きくなるため、金融引き締めといった政策を行っているそうです。

【金融緩和の例】

  • 政策金利の利下げ
    →政策金利を下げることで景気を刺激し、物価の上昇を促す
  • 量的緩和
    →国籍などを中央銀行が購入し、市場にお金が出回りやすい状態にする

【金融引き締めの例】

  • 政策金利の利上げ
    →金利を上げることで出回るお金の量が抑えられ、景気の加熱を防ぐ
  • 量的緩和縮小
    →中央銀行が購入している資産の額を減らして、市場の金利引き上げを図る

上記のような金融政策に注目することで、その国の経済状況を予測することができます。

たとえば、金融緩和を行っているなら「現在は景気が悪いが、金融政策で景気が回復する可能性がある」と予想できるというわけです。

要人発言によるファンダメンタルズ分析方法

要人発言によるFXでのファンダメンタルズ分析は、次のような内容の声明やスピーチから相場を予測することができます。

  • 物価が高いという内容の発言
    →今後、金利を上げる施策を実施する可能性がある
  • 経済状況に対して強気の発言
    →現在の景気が良い可能性がある
  • 物価が低いという内容の発言
    →今後、金利を下げる施策を実施する可能性がある
  • 経済状況に対して弱気の発言
    →現在の景気が悪い可能性がある

「物価が高い・経済について強気」といった発言であれば、相場の上昇の要因となる可能性が高いとされています。

一方で、「物価が低い・経済について弱気」といった内容なら、相場の下落に繋がる恐れがあります

たとえば、相場の上昇につながる発言(物価が高い・経済について強気)があれば、その国の通貨を買うための判断材料となるでしょう。

新聞やニュースで要人の発言を見聞きする際は、上記のようなポイントに注目して相場を予測してみてください。

地政学的リスクによるファンダメンタルズ分析方法

紛争や諸国間でのトラブルが起きている国では、相場が大きく上下するとされています。
そのため、紛争などが起きている国の通貨の売買は避けたほうがいいでしょう。

また、紛争が起きている国だけでなく、その国と関係を持っている国の通貨も動く可能性が高いといわれているため注意してください。

地政学的リスクを抱える可能性がある国のFX通貨を保有している場合、「有事のドル買い」と呼ばれるように米ドルを合わせて買う投資家もいるようです。
※戦争・テロなどの有事の際に、リスク回避のために安定性のある米ドルが買われることです。

FXのファンダメンタルズ分析の情報源となるサイト

ファンダメンタルズ分析のために情報収集するのであれば、以下のような経済情報サイト・為替サイトを参考にしてください。

経済指標は、証券会社や各FX会社が提供している「経済指標カレンダー」で確認できます。

また、取引に関係するニュースを発信しているFX会社もあるため、口座を持っているFXのサイトもチェックしておくといいでしょう。

FXでのファンダメンタルズ分析の3つの注意点

はじめてFXでファンダメンタルズ分析を行う方は、以下3つの注意点を覚えておくといいでしょう。

  • 短期的なトレードに向いていない
  • 為替相場に影響しない場合もある
  • 都合のいい情報のみを集めない

注意①:短期的なトレードに向いていない

ファンダメンタルズ分析は、次のような短期的なトレードには不向きな手法といえます。

  • 短時間で売買を行う「スキャルピングトレード」
  • 2〜3日で売買を完結させる「スイングトレード」

ファンダメンタルズ分析に必要な経済指標や金融政策の発表、要人のスピーチは毎日行われるものではありません。

1ヶ月に1度や4半期に1度のペースで発表されるため、中期〜長期的なトレードに適した手法というわけです。

とはいえ、相場の変動にスムーズに対応するためにも、短期売買メインのトレーダーもファンダメンタルズには注目しておくといいでしょう。

注意②:為替相場に影響しない場合もある

ファンダメンタルズ分析による判断材料は、すべてが相場に影響を与えるとは限りません
経済指標の変化や要人発言があっても、相場が大きく動かない場合もあるそうです。

相場が動くファンダメンタルズを見極めるためには、過去のデータを見て「何が起きたタイミングで相場が動いたのか」を分析することも大切といわれています。

少しずつ分析に慣れていき、適切な情報を集めていきましょう。

注意③:都合のいい情報のみを集めない

ファンダメンタルズ分析で情報収集を行う際は、あなたに都合の良い情報だけを集めないように注意しましょう。

あなたはA国の通貨を買いたい

→「A国の景気が良い」という内容の情報だけを探して選んでしまう

上記のような情報の選び方をしていると、正しいトレード分析ができません。

希望的観測を織り交ぜずに、客観的に情報を集めて分析することが大切です。

まとめ

FXのファンダメンタルズ分析は、経済指標・金融政策・要人発言から今後の相場の動きを予測する分析手法のことです。

経済状況などから相場の動きを予測することで、急な変動によるリスクを減らして、それを利益につなげられる可能性もあります

FX初心者の方には難しい手法かもしれませんが、今回紹介した情報サイトを参考に、経済の変化や要人の発言に注目する習慣を身につけておくといいでしょう。

>>ファンダメンタルズ分析の情報源となるサイト一覧