FXのMT5(メタトレーダー5)とは?MT4との違いやメリット・デメリットを解説

MT5の特徴まとめ。動作スピード・機能性は評判が良い

おもに海外FXで、MT5(メタトレード5)を導入する業者が増えてきました。
「去年まではMT5未対応だったのに、いつの間にか対応している」という業者も少なくありません。

今回は、FXのMT5の特徴やMT4との違いについて解説します。

MT5を利用するトレーダーからの評判も紹介しているので、MT5の利用を検討している方は参考にしてください。

今回のポイント
  • MT5はMT4の後継版にあたる取引ツール
  • 動作性や機能性に優れている
  • カスタムインジケータやEAの種類が少ない
  • 「慣れないと使いにくい」という声もある

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FXの取引ツール「MT5(MetaTrader5)」とは

MetaTrader5の画面出典:MetaQuotes「MetaTrader5」

MT5(MetaTrader5)とは、MetaQuotes社が開発した取引プラットフォームです。

おもに海外FXで主流とされていた取引プラットフォームが、同じくMetaQuotes社が開発した「MT4(MetaTrader4)」です。

多くの海外FX業者がMT4を導入し、2014年の時点で全世界4,000万人以上が利用しています。
※参考:XBRIDGE「MetaTraderの歴史」

そんなMT4をアップデートして後継版としてリリースされたのがMT5です。

以前までは、「最新版のMT5には未対応」というFX業者が多く、MT5を利用する場合はFX口座が限定されるのがデメリットでした。

しかし、現在ではMT5の導入もどんどん進んでおり、多くのFX業者がMT5に対応してきています
※海外FXの場合の導入傾向です。

参考動画

MetaQuotes社のYouTube公式チャンネルでもMT5の特徴が解説されているので参考にしてください。


※字幕をオンすると、日本語字幕が表示されます。

MT5とMT4の違い

最新版のMT5と従来版のMT4の違いをまとめました。

MT4 MT5
対応するFX業者 多い やや少ない
動作スピード MT5には劣る 速い
時間足・分足 9種類 21種類
気配値表示ウィンドウ 機能が少ない 機能が多い
標準搭載のインジケータ 30種類 38種類
カスタムインジケータ・EA 7,700種類以上 3,300種類以上
板情報 なし あり
指標カレンダー なし あり
市場の対応 外国為替市場 外国為替市場
株式市場
スマホアプリの機能性 機能が少ない 機能が多い
プログラム言語 MQL4 MQL5

表を見て分かる通り、総合的にMT5の方が優れている点が多いです。

MT5は、動作スピードが速い点標準搭載の機能が多い点がポイントと見て取れます。
そのままでも便利な機能が多いため、FX初心者でも使いやすいといえるでしょう。

一方、MT4はカスタム性の高さが特徴です。

今まで定番の取引プラットフォームとされていただけあり、対応するカスタムインジケーターやEAの種類はMT5よりも豊富です。

自動売買をメインで考えている方自分好みにテクニカル指標をカスタムしたい方は、MT4が向いているでしょう。

「もっと詳しく違いを知りたい」という方は、11項目で比較解説している下記ページをチェック↓

MT5(MetaTrader5)に関する口コミ・評判

「MT5は使いやすいの?」と感じる方も多いのではないでしょうか。

以下では、MT5を利用しているトレーダーの口コミを紹介しています。
良い口コミ・悪い口コミに分けて紹介しているので参考にしてください。

【良い口コミ】動作の早さや機能性が高評価

FX取引でMT5を利用しているトレーダーからは、次の点が高評価でした。

  • 動きや処理が早い
  • 慣れたら使いやすい
  • 便利な機能が多い

MT5はMT4の後継版というだけあり、処理速度が早いと見て取れます。

MT4よりも標準搭載の機能が多いため、使い慣れればMT5は便利なツールといえるでしょう。

【悪い口コミ】機能が多くて使いにくい

一方で「MT5は機能が多すぎて使いにくい」という声もあります。
また、MT4とは仕様が異なるため、MT4に慣れていたトレーダーは慣れるまで不便かもしれません。

機能が多いMT5は、使いこなすまで慣れが必要と考えられます。

MT5(MetaTrader5)の6つのメリット

FXの取引プラットフォームでMT5を使うメリットが以下の通りです。

  • 動作スピードが早い
  • 時間足・分足が多い
  • 気配値ウィンドウの機能が多い
  • 標準搭載のインジケータが豊富
  • 板情報や指標カレンダーを見ることができる
  • スマホアプリが使いやすい

①動作スピードが早い

MT5はMT4よりも処理能力が向上しています

MetaTrader4の優れた機能や操作性ならびに高いカスタマイズ性を継承しつつ、処理能力が向上したことで、MetaTrader4には存在した”取り扱い銘柄数の上限”が無くなる等、機能を大幅に強化しております。

(引用:MetaQuotes「MetaTrader5」

そのため、上述で紹介した口コミに「動作が早い」という声が多かった通り、MT5の動作スピードはスムーズだと考えられます。

MT5ならMT4よりもストレスの少ない環境で取引できるでしょう。

②時間足・分足が多い

MT5は21種類の時間足・分足を利用できます。

MT5で利用可能な時間軸
  • 1分足
  • 2分足
  • 3分足
  • 4分足
  • 5分足
  • 6分足
  • 10分足
  • 12分足
  • 15分足
  • 20分足
  • 30分足
  • 1時間足
  • 2時間足
  • 3時間足
  • 4時間足
  • 6時間足
  • 8時間足
  • 12時間足
  • 日足
  • 週足
  • 月足

MT4で利用できる時間軸は9種類だけのため、MT4よりも詳しく相場の動きを把握できます。

③気配値ウィンドウの機能が多い

金融商品の価格の概要をチェックできる気配値ウィンドウの機能も充実しています。

mt5の気配値表示機能は多い出典:MetaTrader5のヘルプ

項目の説明
  • 銘柄(Symbol):通貨ペアの一覧
  • 詳細(Detail):選択した通貨ペアの詳細価格が表示される
  • プライスボード(Trading):ワンクリック注文が可能なパネルリスト
  • ティック(Ticks):直近の価格推移のチャートを表示する

上記の通り、MT5では4つの項目から価格の概要を見ることが可能です。
ちなみに、MT4では〈銘柄〉〈ティックチャート〉のみしか使用できません。

またMT5なら、異なるFX会社で取引していても、銘柄リストを作成することでそれぞれ個別に気配値ウィンドウに追加設定できるそうです。

それだけでなく、〈詳細〉の項目では日中の買気配の最高値・最安値や直近の約定実行価格など、30種類以上もの統計情報を確認できます。

詳細項目内の統計情報
  • 買気配(Bid) — 買値
  • 買高値 — 日中の買気配の最高値
  • 買安値 — 日中の買気配の最安値
  • 売気配(Ask) — 売値
  • 売高値 — 日中の売気配の最高値
  • 売安値 — 日中の買気配の最安値
  • 直近価格 — 直近の約定実行価格
  • 直近高値 — 日中の約定実行の最高価格
  • 直近安値 — 日中の約定実行の最安価格
  • 数量 — 直近の約定実行の数量
  • 最大出来高 — 日中に実行された約定の最高量
  • 最小出来高 — 日中に実行された約定の最高量<segment 12040>V. — 日中に実行された約定の最低量
  • 約定 — 現在のセッションで実行された約定の数
  • 約定数量 — 現在のセッションで実行された約定の量
  • 売上高 — 現在のセッションでの銘柄の売上高
  • 取組高 — まだ解決されていない有効な契約(先物、オプション)の総量
  • 買い注文 —買いリクエストの総数
  • 買い数量  —買い注文の総数
  • 売り注文 — 売りリクエストの総数
  • 売り数量 — 売り注文の総数
  • 始値 —  直近セッションの始値
  • 終値 — 直近セッションの終値
  • 加重平均価格 — セッションの加重平均価格
  • 精算価格 — 以前のセッションの決済(クリア)価格
  • 値がつきました — 百分率での価格変動で直近約定価格(Last)と直近のセッションの終値の差:((直近価格 – 精算価格)/精算価格)*100。
  • デルタ — デルタデルタ、シータ、ガンマ、ベガ、ポー、オメガなどのギリシャ文字は、行使価格、ボラティリティなどのさまざまなパラメーターの変化に対するオプション価格の感度を表す数量です。
  • セータ — シータオプション
  • ガンマ — ガンマオプション
  • ベガ — ベガオプション
  • ロー — ポーオプション
  • オメガ — オメガオプション
  • 感度 — オプションの感度。オプションの価格が1ポイント変化するように、オプションの原資産の価格が何ポイント変化するかを示します。

MT5なら、あなたが運用している通貨ペアの価格の詳細を分析しながら取引にのぞめます。

④標準搭載のインジケータが豊富

MT5には38種類のインジケータが内蔵されています。
MT4だと、30種類のインジケータしか内蔵されていません。

MT5内蔵のインジケータ
  • Adaptive Moving Average(適応型移動平均)
  • Average Directional Movement Index(平均方向性指数)
  • Average Directional Movement Index Wilder(ウェルズワイルダーの平均方向性指数)
  • Bollinger Bands®(ボリンジャーバンド®)
  • Double Exponential Moving Average(2重指数移動平均)
  • Envelopes(エンベローブ)
  • Fractal Adaptive Moving Average(フラクタル適応型移動平均)
  • Ichimoku Kinko Hyo(一目均衡表)
  • Moving Average(移動平均)
  • Parabolic SAR(パラボリック SAR)
  • Standard Deviation(標準偏差)
  • Triple Exponential Moving Average(3重指数移動平均)
  • Variable Index Dynamic Average(可変インデックス動的平均)
  • Average True Range(ATR)
  • Bears Power(ベアパワー)
  • Bulls Power(ブルパワー)
  • Chaikin Oscillator(チャイキンオシレーター)
  • Commodity Channel Index(商品チャンネル指数)
  • DeMarker(デマーカー)
  • Force Index(勢力指数)
  • MACD(移動平均収束拡散法)
  • Momentum(モメンタム)
  • Moving Average of Oscillator(移動平均オシレーター)
  • Relative Strength Index(相対力指数)
  • Relative Vigor Index(相対活力指数)
  • Stochastic Oscillator(ストキャスティックス)
  • Triple Exponential Average(3重指数移動平均)
  • Williams’ Percent Range(ウィリアムパーセントレンジ)
  • Accumulation/Distribution(蓄積/配信)
  • Money Flow Index(マネーフローインデックス)
  • On Balance Volume(オンバランス数量)
  • 数量
  • Accelerator Oscillator(ACオシレーター)
  • Alligator(アリゲーター)
  • Awesome Oscillator(オーサムオシレータ)
  • Fractals(フラクタル)
  • Gator Oscillator(ゲーターオシレータ)
  • Market Facilitation Index(マーケットファシリテーションインデックス)

定番のトレンド系やオシレーター系だけでなく、MT5は実行された取引量を分析できる数量指標独自指標のビルウィリアムズ指標なども利用できます。

豊富なインジケータがはじめから揃っているため、インジケータのカスタムに慣れていない方でも使いやすいでしょう。

⑤板情報や指標カレンダーを見ることができる

MT5では、どの価格帯にどれくらい注文が入っているかを確認できる板情報や、経済状況をチェックできる指標カレンダーなども見ることができます。

MT4では板情報も指標カレンダーも見ることができないため、MT5だけの機能です。

【板情報画面】
mt5の板情報画面

【指標カレンダー】
MT5では指標カレンダーを閲覧可能

画像の出典:MetaTrader5

また、指標カレンダーだけでなく金融ニュースもMT5内で閲覧できるため、経済状況を把握しながらリアルタイムで取引ができるのはメリットでしょう。

テクニカル分析だけでなく、ファンダメンタルズ分析にも便利な機能が備わっています。

FXの分析の種類・やり方を詳しく知りたい方は下記ページもあわせて読む↓

⑥スマホアプリが使いやすい

MT5はPC版だけでなく、スマホ・タブレットのアプリ版もリリースされています。
(iOS・Androidともにリリースされています)

アプリ版は簡易的なイメージがあるかもしれませんが、MT5のアプリ版はすべての機能が使えるそうです。

また、手のひらサイズのスマホでも、MT5のアプリ版は画面を分割して表示することが可能です。

MT5はスマホ画面を分割できる出典:iPhone/iPad版MetaTrader 5のヘルプ

上段はチャートとトレンド系のテクニカル指標を表示させて、下段はオシレーター系のテクニカル指標を表示させるといった使い方ができます。

もちろん完全無料で利用できるため、MT5対応の口座を開設したらダウンロードするといいでしょう。

MT5(MetaTrader5)の4つのデメリット

MT5を利用する上でのデメリットがこの4つです。

  • カスタムインジケーター・EAの種類が少ない
  • MT4とプログラム言語が異なる
  • MT4と互換性がない
  • 表示時間が日本時間ではない

①カスタムインジケーター・EAの種類が少ない

MT5は標準搭載のインジケータの種類は多いですが、インストールして使用するカスタムインジケータやEAの提供数はMT4よりも少ないです。

MT5・MT4のプログラムソフトは「MQL5マーケット」というサイトで提供されており、提供されているソフトの数が以下の通りです。

  • MT5:3,300種類以上
  • MT4:7,700種類以上

MT4はMT5よりも前から導入されていた定番の取引ツールのため、提供されているソフトの数も豊富です。

一方、MT5は最新版のツールということもあり、対応するソフトはMT4の半分以下となっています。
また、詳しくは後述で解説しますが、MT4とMT5はプログラム言語が異なる点も対応するソフトが少ない要因だと考えられます。

自分好みにインジケータをカスタムしたり、取引スタイルに合ったEAを探したりするなら、現状ではMT4の方が適しています。

②MT4とプログラム言語が異なる

MT5の開発元はMT4と同じMetaQuotes社ですが、プログラム言語が異なります

  • MT5→MQL5という言語
  • MT4→MQL4という言語

MT5やMT4は、トレーダー自身でプログラミングすることでカスタマイズできるのが特徴です。

しかし、それぞれプログラム言語が異なるため、MT4の言語を習得していた方でもMT5の言語を新たに覚える必要があります

③MT4と互換性がない

前述で解説したプログラム言語が異なることもあり、MT5とMT4に互換性はありません。

仮に現在MT4を利用している方でも、MT4の設定をMT5に引き継げないというわけです。
MT5を利用する場合は、新たに設定が必要となります。

④表示時間が日本時間ではない

MT5では日本時間を表示することができません。

MT5はGMT(グリニッジ標準時)というロンドンの標準時間を採用しているため、日本時間と時差が生じます。
そのため、MT5の画面で時間を確認する際は、時差から日本時間を計算する必要があります。

画面の表示時間を日本時間にする場合は、日本時間表示のインジケータをインストールしてください。

FXの取引ツールでMT5が向いている人

ここまで解説してきたMT5の特徴から、MT5は次のような人に向いていると考えられます。

  • FX初心者の人
  • 裁量取引がメインの人
  • 動作にストレスを感じたくない人

はじめに触れた通り、MT5はMT4の後継版にあたる取引プラットフォームです。
総合的にMT4よりも優れている点が多いため、取引スタイルなど決まっていないFX初心者の方はMT5が使いやすいでしょう。

また、カスタムインジケータやEAの種類は少ないですが、標準搭載のインジケータの種類やその他の機能の数は豊富です。
板情報や指標カレンダーが閲覧可能ということもあり、裁量取引がメインのトレーダーは使いやすい環境といえるのではないでしょうか。

動作もスムーズといわれているため、動作の遅さを懸念している方にもおすすめできる取引プラットフォームの一つです。

MT5対応のFX業者【海外・国内】

最後にMT5対応のFX業者を紹介します。

上述で触れた通り、MT5対応の業者の多くは海外FX業者です。
国内FX業者の多くは独自プラットフォームを採用しており、MT5対応の業者は限られます。

【海外FX業者】


【国内FX業者】

  • OANDA JAPAN
  • フィリップ証券
  • AVA TRADE
  • 外為ファイネスト

MT5でFX取引をしたい方は、上記一覧を参考に口座をつくる業者を検討してください。

まとめ

FXのMT5は、今まで海外FXで定番とされてきたMT4の後継版にあたる取引プラットフォームです。

MT4をアップデートしたツールということもあり、動作性や機能性など総合的に評価の高い仕様といえます。

MT5のメリット
  • 動作スピードが早い
  • 時間足・分足が多い
  • 気配値ウィンドウの機能が多い
  • 標準搭載のインジケータが豊富
  • 板情報や指標カレンダーを見ることができる
  • スマホアプリが使いやすい
MT5のデメリット
  • カスタムインジケーター・EAの種類が少ない
  • MT4とプログラム言語が異なる
  • MT4と互換性がない
  • 表示時間が日本時間ではない

FX初心者の方や裁量取引メインの方は、 MT5の利用を検討してはどうでしょうか。

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。