FXのスプレッドとは?手数料と違う?計算方法や変動のタイミングまで解説

スプレッドは損益に影響する。知っておきたい仕組み・計算方法

FXの「スプレッド」は損益に影響を与えるといわれているため、FXをはじめる方は覚えておきたい用語の1つです。

今回は、そんなFXのスプレッドの仕組みや計算方法について解説していきます。

「取引手数料」と混同されがちですが、スプレッドと取引手数料では仕組みが異なります。
取引手数料との違いについても触れているので、FX取引を検討している方は口座開設前に目を通してください。

今回のポイント
  • スプレッドは売値と買値の差による取引コスト
  • スプレッドは通貨ペアやFX会社によって異なる
  • スプレッドは一定ではなく変動する

本サービスで配信する情報は、外国為替証拠金取引(FX)の記載・記録を目的としており、証券やその他金融商品の売買の推奨や引受けを勧誘する目的としたものではありません。 本サービスは、日本在住の方に向けた勧誘を意図したものではありません。

また、本サービスは情報の提供のみを目的としており、特定の会社に勧誘をするものではございせん。海外移住者向けに作成しております。

本サービスに掲載された情報ついては充分な注意を払っておりますが、正確性または完全性を保証するものではなく、また掲載した資料を使用した場合に生じた損失については、その損失が特定の法律や規制のもとで生じたものでない限り、いかなる結果について一切の責任を負いかねます。

FXのスプレッドとは?発生する仕組みについて

FXでのスプレッドとは、取引にかかるコストのことです。
取引をする際の売値と買値の差額がスプレッドとなります。

  • 売値:100.002円
  • 買値:100.004円

→差額0.002円がスプレッド

スプレッドは「狭い・広い」で表現し、スプレッドが狭いほど低コストで、スプレッドが広いと取引コストが高くなってしまうというわけです。

スプレッドが狭いほど支払うコストが少なくなるため、利益を増やすためにはスプレッドの狭さが重要といえるでしょう。

そんなスプレッドが発生する仕組みとしては、1つに「変動リスクをFX会社が負担するため」ということが考えられています。
スプレッド分の変動であれば、受け取っていたスプレッドでまかなうことができるというわけです。

また、スプレッドには、FX会社の手数料収入としての役割もあるとされています。

(前略)この差額がスプレッドと呼ばれるもので、外貨両替に対応した金融機関の手数料収入に相当します。

(引用:みんなのFX「FXのスプレッドとは?」

スプレッドは通貨ペアやFX会社で異なる

スプレッドは金融機関が自由に設定できるため、FX会社によってスプレッドは違います
スプレッドが広いFX会社を利用すると、取引にかかるコストが高くなります。

通貨ごとの流通量の違いから通貨ペアによってもスプレッドが異なるため、通貨ペアを選ぶ際もスプレッドに注目するといいでしょう。

また、「原則固定」「スプレッドなし」のFX会社も存在します。

後述で解説していますが、一般的にはスプレッドは変動するものです。
スプレッドの変動で顧客が混乱しないように、FX会社によってはスプレッドを固定しています。

取引コストが発生しない「スプレッドなし」のFX会社もあります。
ただし、スプレッドなしの場合は取引制限があったり、別途で手数料が発生する場合もあるため注意しましょう。

スプレッドと「取引手数料」との違い

スプレッドとよく似たものに、「取引手数料」というものがあります。

この2つには次のような違いがあります。

  • スプレッド:売値と買値の差による取引コスト
  • 取引手数料:取引成立時に発生する手数料

FXでの取引手数料とは、FX会社に対する利用手数料のようなものです。
変動するスプレッドと違い、相場にかかわらず一定の手数料が発生します。

取引手数料があるFX会社では、取引手数料として別途でスプレッドが加算されます。

また、取引手数料は、「エントリー注文時」と「ポジション決済時」ごとに発生する場合がほとんどです。
つまり、注文と決済で合計2回の手数料がかかるというわけです。

もちろん取引手数料が無料のFX会社もあるため、コストを抑えたい方は無料の業者を選ぶといいでしょう。

スプレッドの単位とコストの計算方法

スプレッドは、一般的に「pips(ピップス)」または「銭」という単位を用います。
(日本円を含む通貨ペアでは銭を使い、日本円を含まない通貨ペアではpipsを使う場合が多いです)

  • 0.1pips=0.1銭=0.001円
  • 1pips=1銭=0.01円
  • 100pips=100銭=1円

そして、取引時のスプレッドは以下の計算式から算出できます。

スプレッドの計算式

(売値-買値)×取引する通貨数=スプレッド


【例】以下の条件の時に、1万通貨の取引をする場合

  • 売り:100.000円
  • 買い:100.002円

→0.002円(売値と買値の差)×1万=20円のスプレッド

「1pips=0.01」だけでも覚えておくと、スプレッドの計算がしやすくなるでしょう。

通貨ペアのタイプごとの計算例

通貨ペアに日本円を含む場合のスプレッドと、日本円を含まない場合のスプレッドの計算例がこちらです。

※それぞれ1万通貨の取引をしたとする。

【ドル円で0.1pipsの場合】

1万通貨を取引する場合の取引コスト(スプレッド)は、【0.001円(0.1pips)×1万=10円】


【ユーロドルで1.0pipsの場合】
※円を含まなない通貨ペア

1ドル=100円と仮定して、1万通貨の取引をする場合【0.01×1万=100セント(1ドル)】
→日本円に換算すると、1ドル=100円なので取引コストは100円になる

日本円を含まない場合は、通貨ペアごとの通貨単位で計算する必要があります

FXのスプレッドに関する2つの注意点

FXで取引をする際は、スプレッドに関する以下の2点に注意してください。

  • スプレッドは一定ではなく変動する
  • スプレッドが広がるタイミングがある

スプレッドは常に一定ではなく、変動しています。
広がったり狭くなったりと変化しており、特にスプレッドが広がりやすいタイミングには注意が必要です。

①スプレッドは一定ではなく変動する

上述で触れた通り、FXのスプレッドは基本的には変動します

たとえば、FX会社のサイトに「ドル円0.1pips」とスプレッドが開示されていても、数日後には「ドル円0.2pips」となっているケースはあります。
逆にスプレッドが狭くなることもあります。

これは、レートの動きとともにスプレッドも変動するからと考えられるでしょう。

スプレッドが広がりすぎると利益に影響を与えるため、スプレッドはこまめに確認してください。

②スプレッドが広がるタイミング・時間帯がある

次のようなタイミングでは、相場が変動したり流動性が低下することでスプレッドが広くなる恐れがあります。

  • 経済指標発表の前後
  • テロや紛争などの出来事
  • 日本時間の朝5時〜朝8時
  • 年末年始やゴールデンウィークなどの大型連休

経済指標の発表前後やテロなどの紛争ニュースが出るタイミングは相場が変動しやすいため、スプレッドも広がる可能性があるといわれています。

また、ニューヨーク・ロンドン・日本といった大きな市場がクローズしている5時〜8時の時間帯は流動性が低く、スプレッドも変わりやすいそうです。

年末年始や大型連休といったタイミングは投資家が取引を控えることが多いといわれ、流動性が低下しやすくなるためスプレッドの変動に注意が必要です。

一方で、21時〜早朝2時の時間帯はニューヨーク・ロンドン・日本の市場がオープンしており取引も活発になるため、流動性が高くなる時間帯といわれています。

取引コストを抑えるのであれば、早朝の取引は控えるといいでしょう。

まとめ

FXのスプレッドは、売値と買値の差額による取引コストです。

大きな金額ではありませんが、取引量や取引回数が多くなるほどにコストも積み重なっていきます
コストを抑えて利益を最大化するためにも、FXにおいてスプレッドは重要なポイントといえるでしょう。

これから口座をつくる方は、スプレッドにも注目してFX会社を選んでください。