FXのスワップポイントとは?仕組みや計算方法、税金の支払いについて解説

持ってるだけで利益が出るかも。スワップポイントの仕組みや注意点

FXには、銀行預金の金利のような「スワップポイント」というシステムがあります。
スワップポイントの仕組みを理解しておけば、利回りが良くなりプラスアルファの収益が出る可能性もあります。

今回は、スワップポイントの仕組みや運用のコツ、注意点について解説していくので参考にしてください。

今回のポイント
  • スワップポイントは通貨ペアの金利差で得られる収益
  • 高金利の通貨を選び、高いレバレッジをかけるほど利回りが良くなる
  • スワップポイントがマイナスになる可能性もある
  • スワップポイントは確定申告が必要

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FXのスワップポイントとは?仕組みと計算方法

スワップポイントとは通貨間の金利差のことで、その金利差を収益として受け取ることが可能です。

低金利の国の通貨を売り、高金利の国の通貨を買うことで金利差が生じ、その金利差がスワップポイントという収益として付与される仕組みとなっています。

スワップポイント計算方法が以下の通りです。

スワップポイントの計算方法

【例】トルコリラ/円の通貨ペアで10万通貨(1リラ約13円)のポジションを建てる場合

  • 金利0.1%の日本円を売る
  • 金利19%のトルコリラを買う
    ※2021年3月時点

18.9%のスワップポイントを獲得


(10万通貨×13円×18.9%)÷365日=1日約673円の収益

※FX会社によっては、通貨ペアごとに1万通貨あたりのスワップポイントが決まっている場合もあります。

上記の例であれば1日673円ほどの金利差を受け取ることができるため、1年間で245,700円の収益が出る計算となります。

長期的に運用することで、スワップポイントによる収益をコツコツと積み上げることも可能でしょう。

FXのスワップポイントの特徴

【付与タイミング】基本的には毎日受け取ることができる

スワップポイントは、一般的には毎日付与されます

スワップポイント付与の詳細
  • ポジションを翌日以降に持ち越すことで、取引の翌営業日に付与される
    (月曜の取引分のスワップポイントは、火曜日に付与されるイメージです)
  • 午前7時前後の時間帯に付与するFX会社が多い
    ※詳しい付与時間は利用しているFX会社で確認してください。
  • FXの口座残高に自動反映

詳しい付与条件などはFX会社によって異なりますが、上記のような条件で付与されることが多いといわれています。

FX会社によっては、スワップポイントや付与日数などを確認できる「スワップポイントカレンダー」を提供するFX会社もあります。
利用しているFX会社にカレンダーがあれば、チェックしておくといいでしょう。

そして、ポジションを翌日に持ち越すことで、その日の金利差がスワップポイントとして付与されます。
つまり、その日のうちに決済してしまう「デイトレード」の場合、スワップポイントは付与されないため注意してください。

【出金】スワップポイントだけを出金可能

多くのFX会社では、ポジションが未決済でもスワップポイントだけを出金することは可能となっています。
そのまま証拠金として使うこともできます。

詳しくは後述で解説しますが、スワップポイントを出金すると課税対象になる場合もあるため気をつけてください。

スワップポイント運用で稼ぐための4つのコツ

FXでスワップポイント運用をする際のコツが次の4点です。

  • 高金利の通貨を運用する
  • レバレッジを利かせるほど利回りは良くなる
  • 複数の通貨ペアを取引する
  • 低スプレッドの通貨ペアを選ぶ

スワップポイントは金利差による収益のため、高金利×低金利の通貨ペアがいいでしょう。
また、レバレッジをかけるほど利回りは良くなると考えられています。

①高金利の通貨を運用する

スワップポイントを効率よく貯めるのであれば、金利の高い通貨を運用することがポイントです。

特に、トルコ・メキシコ・南アフリカといった新興国は高金利です。
スワップポイントを貯めるのであれば、これらの新興国と低金利の日本円(金利0.1%)のペアが狙い目といえるでしょう。

  • トルコリラ:金利19%
  • メキシコペソ:金利4%
  • 南アフリカランド:金利3.5%
  • 中国人民元:金利4.35%

※すべて2021年3月時点のもの

上記のような金利3%〜10%以上の通貨を運用すれば、かなり利回りが良くなると考えられます。

ただし、スワップポイントとして計算する金利が、各国で決められている政策金利と一致していないFX会社もあります

FX会社によっては、通貨ペアごとに独自のスワップポイントが定められていることもあるため、利用しているFX会社で確認してください。

②レバレッジを利かせるほど利回りは良くなる

レバレッジが高いほど必要証拠金が少なくなるため、より効率よく運用できるようになります。

レバレッジとスワップポイントの関係性を、上述の例で出した「トルコリラと円の通貨ペア」で考えてみましょう。

【例】トルコリラ/円の通貨ペアで10万通貨(1リラ約13円)のポジションを建てる場合

  • レバレッジ1倍:必要証拠金は130万円
  • レバレッジ5倍:必要証拠金は26万円
  • レバレッジ10倍:必要証拠金は13万円
  • レバレッジ25倍:必要証拠金は52,000円

上記の例の場合、等倍では130万円の証拠金が必要ですが、レバレッジ25倍ではわずか52,000円の証拠金で同等(18.9%)のスワップポイントを貯めることができます

コストを抑えて効率よくスワップポイントを稼ぐなら、無理のない程度にレバレッジを利かせるのも1つの手段といえるでしょう。

ただし、高いレバレッジをかけるとロスカットされやすくなるため、リスクには注意が必要です。

③複数の通貨ペアを取引する

1つの通貨ペアだけで取引していては、スワップポイントを超える損失が発生するリスクがあります。

そういったリスクに備えるためにも、複数の通貨ペアに投資しておくといいと考えられています。
1つの通貨ペアで損失が発生しても、他の通貨ペアのスワップポイントでカバーできるというわけです。

可能であれば、高金利の通貨ペアに分散投資しておきましょう。

④低スプレッドの通貨ペアを選ぶ

スプレッド(取引コスト)が広い場合、スワップポイントとスプレッドを差し引いて考えると収益は減ってしまいます

そのため、スワップポイントを運用するのであれば、スプレッドの狭い通貨ペアを選ぶといいでしょう。

高金利でもスプレッドが広いと収益は伸びにくいため、金利とスプレッドの両方に注目して通貨ペアを検討してください。

FXのスワップポイントに関する注意点

FXでスワップポイント運用を行う際は、次のような点に注意してください。

  • 金利が下がるとスワップポイントも減る
  • スワップポイントがマイナスになることもある
  • スワップポイントは確定申告が必要

スワップポイントは収益になるばかりでなく、減少してマイナスとなる可能性もあります。

また、スワップポイントも課税対象になるため、確定申告を行いましょう。

金利が下がるとスワップポイントも減る

金利は変動しているため、政策金利が下がるとスワップポイントも減ってしまいます
(逆に、金利が上がる可能性もあります)

スワップポイントは一定ではないため、投資している通貨の政策金利はこまめに確認しておくといいでしょう。

スワップポイントがマイナスになることもある

必ずしもスワップポイントで収益が発生するとは限りません。
高金利の通貨を売り、低金利の通貨を買ってしまうとスワップポイントはマイナスとなります

また、前述した通り金利は下がる可能性があるため、通貨ペアで金利が逆転した場合でもスワップポイントはマイナスとなります。

スワップポイントがマイナスになってしまうと、マイナスとなったスワップポイントを払う必要があるため注意してください。

特に、相場の下落を想定して高金利の通貨を売る際は、スワップポイントが減る可能性があるという点は留意しておきましょう。

スワップポイントは確定申告が必要

スワップポイントは課税対象で確定申告が必要となります

FX取引により発生したスワップ益については、雑所得として申告分離課税(税率20.315%)の対象となります。

(引用:GMOクリック証券「よくあるご質問」

税金の種類は申告分離課税となり、収益に対する20.315%の税金が発生します。
※内訳:所得税15%+住民税5%+復興特別所得税0.315%

そして、課税対象となるタイミングは個人か法人かで異なるため気をつけてください。

  • 個人名義:ポジションを決済した段階で課税対象
  • 法人名義:スワップポイントが付与された段階で課税対象

個人名義は、ポジションが未決済であれば課税対象となりません。
ポジションを保有し続ける限り確定申告は不要ですが、スワップポイントだけを口座に振替えてしまうと課税対象となります

法人であれば、スワップポイントが付与された段階で課税対象のため、ポジションが未決済でも確定申告が必要です。

FXの確定申告は、取引の収益だけでなくスワップポイントも加えて手続きを行いましょう。

まとめ

FXなら、通貨ペアの金利差によるスワップポイントを受け取ることができます

スワップポイント運用のコツ
  • 高金利の通貨を運用する
  • レバレッジを利かせるほど利回りは良くなる
  • 複数の通貨ペアを取引する
  • 低スプレッドの通貨ペアを選ぶ

金利差やレバレッジを意識することで利回りが良くなるため、収益を上げるためにもスワップポイント運用に取り組んではどうでしょうか。